酩酊ウォーキング
なんとなく、ただなんとなく歩きたくなる時がある。
とはいえただ歩くだけでは足が疲れるだけだ。
そういう時は酒をコンビニで買う。あまり酔いすぎると今度は歩くことすらままならなくなるため、500ミリ缶を1缶程度に留めておく。小腹が空いているときはレジのホットスナックなんかを買ったりもする。
冬空の下、歩きながら酒を飲む。この時期は手が冷える。安い缶チューハイが身に染みる。
これはどこかで聞いて以来たまにしているのだが、少し屈んで歩くといつもと視点が少し変わる。見慣れた景色もやや見上げる形になる。周りに人がいなければいっそ腰を落としてみるのもいい。幼い頃の視点になれる。
とはいえ、今歩いているのは福岡は博多、人の流れの真ん中だ。左手に酒を持った男が腰を落としていたらただの酔っ払いである。いや事実酔っ払いではあるが。
酒を飲む。歩く。酒を飲む。昔のことが頭をよぎる。どんたくの花車。あの日買ってもらったカード。初デートの思い出。潰れた電気屋。
色々なことが頭の中に浮かんでくる。景色は変わっていくが、思い出は忘れない限りそこにある。
歩いていると駅に着いた。珍しく酒はまだ飲みきっていない。
博多駅の煌びやかな光が眼前に広がっている。
思えば昔は博多に来るだけで楽しかった。建物も多く、人も多く、見るもの全てにワクワクしていた。
そんなことを思いながら歩いている今もワクワクしているのかもしれない。歩いているだけで少し楽しい。
そんな「歩いているだけで楽しい」ゲーム『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』を最近している。
まだかなり序盤である。死にまくっている。何をしたらいいかもよくわかっていない。しかし楽しい。
オススメです。
それはともかく、スマホの画面やイヤホンから流れてくる音楽に夢中になっている今の世の中で、あえてそれらに触れずに歩くのはいいものですよ。
ここ最近はやたらと昔のことを思い出します。疲れてるんでしょうか、
ちょうど酒も飲み終わったのでこの辺にします。オチは特にないので博多駅の写真でも載せときます。
酔ってたからアングルも適当である。
たまにはこういう毒にも薬にもならない記事も書きたい。
読む人のことは知らん。終わり。