パクリパロディ問題について解説した
みなさんこんにちは。突然ですが今日はパロディとパクリとオマージュの違いについて自分なりに解説してみようと思います。
ネタ切れしてる時に思いついたので書いたのは内緒だ
今回はご存知の方も多い『ポケットモンスター赤・緑』を例にします。
赤を買うか、緑を買うか。今だと両方前提みたいになってるよね。
パクリの例
『パケットモンスター』というアプリゲームを開発することにする。
・火タイプ、水タイプ、木タイプの3タイプから最初の相棒であるバケモンを決める。
・最初のダンジョンにはニワトリモチーフの《コッコ》やネズミモチーフの《コネズミ》が出る。
・バケモンは4つのワザを駆使し戦う。また進化することもある。
・見つけて捕まえたバケモンは《バケモン図鑑》に詳細が記載される。
完全にパクリですね。
これをアニメ化すると主人公のサトルが相棒のバケモンである《ビリマウス》を《オコスズメ》の軍団から守るシーンが入ります。
もちろん夢はバケモンマスターです。
こういう風に自分でアイデアを考えずまるまる他から持って来て改変したものがパクリになるのかなと思います。
もちろんバレると怒られます。パクリはようするに盗作ってことですね。
『ポケットハンター』というゲームらしいです。典型的なパクリ。
次はオマージュです。
オマージュの例
旅に出る映画を作ることにする。
・旅立ちの朝、主人公が目覚めるとリビングのテレビでは『スタンド・バイ・ミー』が流れている。
・それを見た主人公は声には出さないが、旅に出る覚悟を決める。
・街を出ようとする彼に、隣の家に住む女性が「これを」と地図をくれる。
わかったでしょうか。初代ポケモンをプレイされた方ならピンとくると思います。
このシーンですね。これも『スタンド・バイ・ミー』に対するオマージュと言えるでしょう。
それをさらにオマージュしたことになります。
知らない人が見たら普通の展開だったりセリフだったりするものの、知っている人が見るとニヤリとするようなものがオマージュだと思います。
主人公が乗り込んだ船の船長が刀の名手だった、とかも初代ポケモンのオマージュになりますね。ちなみにサントアンヌ号の小ネタです。
上手い具合に作品に落とし込み、元ネタへのリスペクトを忘れないことがオマージュの大事なポイントかと。
わかる人には通じて、わからない人は調べたらわかるといったところでしょうか。
パクリと違ってバレると嬉しいものですね。
次はパロディです。
パロディの例
ギャグ系の漫画を描くことにする。
・動物にやたら好かれる登場人物に対し「そんなに動物に好かれるんなら動物マスターにでもなればいいじゃん」「この町にさよならバイバイしてさ」と言う。
・その回に出てくる動物の専門家の見た目が明らかにオーキド博士。
・動物泥棒が出て来てその集団の名前が「ソケット団」
パクリと何が違うの?と思うかもしれません。
違う点はすなわち、わざと元ネタがわかるようにしている点ですね。
「これはポケモンのパロディでこう言う風にいじっている」とはっきり読んでいる人に伝わって笑いに変わる点がパロディとの大きな違いでしょう。
パクリは「これポケモンのパクリだ!」と言われたら問題になるので、作り手からするとバレたくないものです。これはむしろバレバレ。
簡単にまとめましょう。
バレたらまずいのがパクリ。バレてほしいのがパロディ。バレるとニヤリとするのがオマージュ。
これに尽きると思います。
同じ「これはポケモンだ!」でも全然意味が変わって来ますね。
ツイッターで流れてくる画像で言うとテレビ番組のキャプチャーなどをキャラクターに置き換えたものはパロディ、どこかで見たような展開をそのまま使うのはパロディ、4ページ漫画にこっそりネタを仕込むのがオマージュです。初めからそう書けとか言わないで。
そしてパロディとオマージュの使い方が上手い作家和月伸宏の描いた漫画『武装錬金』を全人類読んでください。
元ネタへの愛が感じられます。
「武装錬金 元ネタ」とかで検索すると元ネタ集が出てくるので読んだ後に見ると面白いです。そこもパロディだったの!?ってなること間違いなし。
3サイズや好きなもの嫌いなもの、作者による細かいキャラデザインや各話ごとの解説が読めるのは和月伸宏だけ!
ぜひ読もう。
こことかまんま『炎のさだめ』の歌詞なのにかっこよすぎる。
キャプテンブラボーと武藤カズキのやりとりはマジで全てが最高なので全人類読むべき。NARUTOの自来也とナルトの関係性とかアスマとシカマルの関係性が好きな人は絶対好きになる。
とにかく武装錬金を読んでくれ。
あと斗貴子さんが死ぬほど可愛い。メインヒロインはパピヨンだから間違えるな。
以上です。